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3次元自動追尾トータルステーションを用いた固化盤変位計測

■ 対象工事 ■
 工事名:夢洲2区地盤改良工事(その17)
 発注者:大阪市港湾局
 施工者:奥村組土木興業株式会社
 計測期間:平成14年12月〜平成15年2月
■ 計測目的 ■
 施工箇所は、鋼矢板で締切られた中を浚渫土で埋め立てられている。
 本工事では、浚渫土層上部の固化盤上に敷砂および盛砂をそれぞれ厚さ50cm施工し、地盤改良の施工基盤を造成することであった。
 施工時における固化盤の沈下をリアルタイムに把握して固化盤の破壊を未然に防止し、工事を安全に進めるため、3次元自動追尾トータルステーション(以下APL-1と称す)による計測管理を実施した。
■ 計測概要 ■
 計測は、水平変位と鉛直変位について、事前計測と本計測の2段階で行った。
 事前計測では、外気温の変化および日射の影響等による測定値のばらつきや定点観測板の設置位置の確認を行った。
 本計測での管理値は、事前計測の結果をもとに1日あたりの変位量として、水平変位で5cm、鉛直変位で10cmとした。計測頻度は1回/時間とした。
 また、固化盤の沈下は、隣接工区の実績を考慮し、最大沈下量が約40cmと考えられた。
■ 計測システム ■
 計測システムは、2点の基準点を視準してAPL-1の座標値を確定した後、各測点を測量して水平変位と鉛直変位を求める自動測量システムを採用した。
 APL-1はモーター駆動のため測定中に整準がずれることが懸念され、三脚をコンクリートで完全に固定した。
 さらに、APL-1と計測用PCを接続することで計測値をリアルタイムで確認し、変位量が管理値を超えると通報するシステムとした。
■ 計測結果 ■
 実施工において、鉛直変位(沈下量)の最大値は24cmであった。
 また、1日あたりの変位量も日常管理値として定めていた水平変位5cm、鉛直変位10cm以内であった。
■ 考 察 ■
 計測を行った結果、以下の知見が得られた。
 ・リアルタイムな計測により固化盤の挙動を監視でき、施工を安全に行うことができた。
 ・計測システムに警報器を組み合わせることで、測定値が管理値を超えると、計測小屋
  から離れた位置でもそれを確認することができるので安心して施工ができた。
 ・自動測量を行うことで職員が測量を行う必要がないため、省力化が図れた。